あなたには、売る責任がある。

FROM:中村一樹
大阪の自宅より
あなたには、売る責任がある。
セールスの話になると、「販売とか売り込むのが苦手なんですよね…」という話をよく聞きます。
それ以外にも、「売り込むみって、お客さんからすると迷惑なんじゃないですか?」という話や、「自分はまだ勉強中だから、もっと勉強してから商品を販売した方が…」という話もよく聞きます。
ただ、覚えておいてほしいのは、売ることは決して悪いことではないってことなんです。それが、『あなたには売る責任がある』という言葉なんです。
どういうことかというと、世の中には粗悪な商品を販売する人がいますよね。詐欺のようなサービスを販売する人だっていますよね。で、その中にはあなたのお客さんになる可能性がある人がいるわけです。そんな、あなたのお客さんになる可能性がある人が、詐欺のようなサービスを受ける前に、あなたが誠実に販売してあげないといけないということ。
つまり、変な業者に騙される前に、あなたが責任を持って売ってあげなさいよという話なんです。
もっと早くあなたに会えていれば、、、
実際あった話なんですが、前職のダイレクト出版でセミナー後の懇親会で、あるお客さんから、こんなことを言われたんです。「もっと早くダイレクト出版に出会っていたら、、もっと早くセールスライティングに出会っていたら、こんな苦労することも、お金を失うこともなかったと思うんですけどね、、」って話をされたんです。
どういうことかというと、このお客さんはダイレクト出版の教材を買う前にも、色々な教材を買っていたそうなんです。でも、何も役に立つような内容がなく、ほとんどが薄っぺらいノウハウのような教材。
結果、売上が上がるとか集客が出来るようになるということがなく、全部無駄なお金になってしまったそうです。教材を買う決断をする時間も、教材を読む時間も相当かかってるはず。そんな時間も全部無駄になってしまったと。
でも、ダイレクト出版のセミナーで学んだこととか、書籍とかで学んだことをやると、面白いように商品が売れる。面白いように集客も出来るようになった。もっと早くダイレクト出版の教材を買っていれば、、という話だったんです。
この話を聞いて、「ダイレクト出版に出会えて良かったな」ということではありません。重要なのは、もっと多くの広告費を回して、もっと早く教材を売ってあげることが出来たら良かったのにということです。
このお客さんが、役に立たない怪しい情報商材を販売している人から商品・サービスを購入する前に、もし僕がセールスライティングの教材を販売することが出来ていたら、時間もお金も何も無駄にすることなく、もっと早く状況が良くなってたんじゃないかってことなんです。
もしあなたが販売している商品・サービスに自信を持っているのなら、必要としている人に売り込んであげないといけない。そうしないと、いつまで経ってもあなたの商品・サービスを必要している人の人生が良くならないということです。
もちろん意味のない商品とかサービスを販売しているのなら、やめたほうがいいと思います。でも、この商品・サービスはこんな人に役に立つ。そう思っているのなら、きちんと売り込んであげないといけないということです。
そして、悪徳業者とか粗悪な商品を販売している会社が顧客を騙す前に、あなたのお客さんに販売してあげないといけないということなんです。
27歳の若造に何が分かる…
そしてもう1つ、僕が『あなたには売る責任がある』という言葉が好きな理由があります。
僕自身、セールスライターとして独立したのは、27歳の頃です。一般的に考えれば、27歳の若造ですよね。対面で言われたことはないですが、「若いですね!」の言葉の裏には、「若いのに本当に出来るの?」というニュアンスが隠れてる気がしてました。
しかも相手は40歳、50歳、60歳、もっと上の年代の経営者や個人事業主。そんな方々からしたら、30にもなってない若造に何が分かるの?と思ってたのではないでしょうか。
でも、僕にはセールスライティングのスキルがあって、広告運用からメルマガ、セールスレターを書いて、商品、サービスを作って、一人で事業を回してきた経験があるわけです。27歳の若造でも、ダイレクトレスポンスマーケティングや、セールスライティングに関しては、相手の社長よりもかなり詳しいと思ってます。
でも、こんな27歳の若造の知識やスキル、技術が役に立つんだろうか…と悩むことは多々ありました。今でも当然悩んでます。本当にこんな講座、欲しい人がいるのだろうかとか。セールスレターとか本当に必要なんだろうか…と考えることもあります。
ただ、そんな時に『あなたには売る責任がある』という言葉を思い出すわけです。相手が飢えていて、僕が手作りの食べ物を持っている。超一流のレストランの味には到底及ばないが、相手の飢えを満たしてあげることは出来る。
そんな状況が目の前にあるのであれば、ちゃんと売ってあげないといけないんじゃないか。それが責任というものなのではないだろうか。ということなんですよね。
相手の社長の目の前には僕がいて。僕には解決してあげられるかもしれない経験、知識、スキル、技術がある。それを見て見ぬふりをするのは、責任を放棄してるんじゃないか。そう思うわけです。
『あなたには売る責任がある』
もしあなたが、自分自身に自信が持てないのなら、一度この言葉を噛み締めて見て下さい。
-中村一樹