売られる幸せと売る不幸

FROM:中村一樹
大阪の自宅より
「中村さんに売ってもらって良かったです。」
以前昔のお客さんに出会った時に言われた言葉です。前職の時に、マーケティング関連の商品を扱ってました。まあセールスライティングの商品ですね。
で、あるセミナーに来ていた人に、そのセミナーで販売していた商品を買った方がいいのか、それとも買わない方がいいのかって相談をされたんです。
会社としては、売り込み感が強かったので、結構どうやってクロージングをかけるかってことを中心に話してたので、会社的に話すと、どうやって買ってもらうかってことを考えますよね。
でも、僕個人的には、この人にはまだ勧められないな〜と思ったら、遠慮なく「今買う必要ないですよ。それでこの別のセミナー行った方がいいんじゃないですか?」と、思いっきり他社の商品を勧めたことがありますw
会社には内緒ですが…笑
で、この相談された人は、まさにベストタイミング。今このセミナーを受ければ、多分会社の業績が結構あがるなって思ったんです。
なので、これを受講して、これを使って、こんな風にやれば会社の業績がきっと上がるはずです。なので、ぜひ受講を検討してくださいと言って、その場で申込書を書いてもらいました。
で、その人がセミナーを受講して半年後、最近会うことがあったのですが、その時言われたのが「中村さんに売ってもらって良かったです。」という言葉。
すごく、この人に売って良かったなって思いました。販売というと、結構押し売りとか、いかにクロージングをするかって本が溢れてますよね。
営業マンでも昔は、「売れるまで帰ってくるな!」と怒鳴られることが日常茶飯事ってことも聞きました。僕の友達は、ウォーターサーバーの営業をしてるんですが、工場に売り込みに行って工具を持って追いかけ回されたそう…^^;
商品を販売するって、本当はとても良いことなんです。だってその人の会社の業績が上がったり、その人の人生を左右するようなことになるんですから。
でも、そこで重要なのがやっぱり、相手の幸せを考えて商品を販売しているか?ということ。つまり、顧客のことを理解してるか?ってことなんです。
マーケティングでも、ペルソナとかターゲットって言葉で、顧客のことを理解しようという風潮がありますが、別にそんな言葉を使わなくても、誰のどんな状況を、どんな状況に変えることで、幸せになってもらうか?ってことです。
ペルソナとかターゲットとか、30代女性とかF1層とか、マーケティング用語ではなく、尾崎さんとか、里山さんとか、具体的に名前を挙げてみてください。そして、尾崎さんに喜んでもらうには、なんて伝えればいいのか?ということを考えてみてください。
正直泥臭いですが、かっこいい言葉に踊らされてるだけでは得られない幸せがきっと手に入るはずです。
ー中村一樹