なぜ抽象的なコピーは”刺さらない”のか?

FROM:中村
八尾のカフェより
この前何となく、情報商材のサイトを覗いてみたんです。情報商材の世界は本当に昔から変わらず、怪しい(笑)
その怪しさに拍車をかけているのが、「驚異的なスピードで副収入を得る!」とか「驚くべき〇〇の…」とか「市場最強の〇〇」みたいな文言が並んだセールスレター。きっとあなたも、どこかで見たことがあるはず…。
この令和の時代でも、10年前から何も変わってないんだなーとぼんやり考えてました。ではなぜそんなセールスレターが怪しいのか。そしてもう一つ、よく昔から「抽象的なコピーは”刺さらない”」なんて言われますが、なぜ抽象的なコピーは、顧客に”刺さらない”のか。
その理由についてお伝えしようと思います。
「史上最強」という言葉は、なぜ史上最強に刺さらないのか?
まず最初に、なぜ「驚異的なスピードで副収入を得る!」とか「驚くべき〇〇の…」とか「市場最強の〇〇」なんて言葉が刺さらないのか。つまりは売れないのかについて。
その理由は簡単で、”購入後のイメージが全く出来ないから”です。
例えばあなたは、「世界で最も美味しい宇宙食」が存在するとして、食べてみたいと思いますか?
きっとよく分からないし、食べてみたいとも思わない…と思うでしょう。
ではなぜか。それは、世界で最も美味しいと言われても、どんな味かが全く想像できないから。そして、宇宙食自体も馴染みがない。なので、全く美味しいかどうかも、味も想像できないので、食べたいと思わないというわけです。
他にも、「人類すべての人間の味覚が喜ぶマーガオ」と言われても、きっと全く分かりませんよね。(ちなみにマーガオとは、馬告と書く香辛料の一つ。台湾の香辛料で、滅多に出回らないことから、「幻の香辛料」「レアスパイス」「山の黒パール」と呼ばれているそうです。)
これも同じで、味覚が喜んだ経験がある人がまずいない。なので、味覚が喜ぶとはどういうことかイメージができない。そして、マーガオ自体もきっと知らない…はず。なら尚更、イメージができないので、美味しいかどうか以前に、食べてみたいとも思わないということ。
つまり人間は、イメージができないものは、欲しいと思わないということです。なので抽象的な修飾語で飾られた言葉は、刺さらないコピーになってしまう。つまり、売れないコピーになってしまうということでもあります。
では逆に、どんなコピーなら売れるコピーになるのか。
毎日が給料日なら嬉しくありませんか?
このコピー、かなり昔に見たものですが、今でも本当に秀逸なコピーだなーと思ってます。「毎日が給料日なら嬉しくありませんか?」という広告。個人事業主や経営者には実感が湧かないかもしれませんが、薄給時代を経験したサラリーマンには、めちゃくちゃ刺さります。
というか僕に刺さりましたw
月末でお金が全くなくて、スーパー玉出という激安スーパー。しかも閉店ギリギリに駆け込んで激安の弁当。しかもお金を節約しないといけないので、それを食べられるのも2日に1度か3日に1度。それ以外は基本的に、小麦粉に水を溶かして焼く。それにソースをかけて食べる、いわゆる貧乏焼きってのを食べてました。
いやー、、苦しかったですw
道端に生えてる雑草で本当に食べれるんだろうかって、真剣に考えていたくらいですからね。そんな時に飛び込んできた「毎日が給料日なら嬉しくありませんか?」という広告。
いやー、刺さりましたw
広告の先は全く関係ないものだったので、何かを申し込むとかはしてませんが、単に「毎日お金が入ったら嬉しくありませんか?」とか、「お金に困らない生活だったら嬉しくありませんか?」とかも同じことを言っているのにも関わらず、刺さり方が全く違うわけです。
まとめ
なので必ず、相手はこの言葉をイメージできるか。そしてイメージできるようなコピーが書けない時、それはまさしくリサーチ不足です。
1度自分のセールスレターを見てみてください。
-中村一樹